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ドローンの仕事・職種 ドローン転職ガイド

ドローン業界の求人でおすすめの職種7選|仕事内容・必要資格・未経験可否を比較

「ドローン業界で働きたい」と決めたあとに最初に詰まるのが、どの職種の求人に応募するかという選択です。結論から言うと、未経験から入りやすいのは点検・測量のオペレーター系と農業散布系、前職の経験をそのまま値段に変えやすいのは開発エンジニアと営業・企画です。操縦そのものを仕事の中心にしたい場合でも、「パイロット」という求人名だけを追いかけると選択肢を狭めてしまいます。

この記事では、ドローン業界の主要7職種について、仕事内容・求められる資格・未経験からの入りやすさを比較表で整理し、自分に合う求人の選び方までを解説します。

ドローン業界の求人はどの分野に集まっているのか

職種を比べる前に、どの分野にお金が流れているかを押さえておくと判断が早くなります。求人は、市場が伸びている分野に遅れて発生するためです。

インプレス総合研究所が2026年3月24日に発表した『ドローンビジネス調査報告書2026』によると、2025年度の国内ドローンビジネス市場規模は4,973億円(前年度比13.8%増)と推計されています。内訳はサービス市場が2,711億円(同18.1%増)、機体市場が1,227億円(同8.2%増)、周辺サービス市場が1,036億円(同10.0%増)です。2026年度は5,501億円、2030年度には9,544億円に達すると予測されています。

注目したいのは、機体そのものより「サービス」の伸びが大きい点です。同調査では点検分野の規模が大きく、下水道分野での活用が拡大していること、土木・建築現場でドローンポートの利用が急速に広がりつつあること、農業の農薬散布・林業の運搬・ドローンショーが急拡大していることが挙げられています。

つまり、ドローンを「飛ばして何かのデータを取り、業務を置き換える」仕事にニーズが集まっているということです。求人票の職種名がバラバラでも、この軸で見ると整理がつきます。

【比較表】ドローン業界の主要7職種

職種 主な仕事内容 求められる資格・スキル 未経験からの入りやすさ 向いている人
ドローンパイロット(点検) 橋梁・プラント・太陽光・下水道等の撮影と異常箇所の記録 二等無人航空機操縦士が実質的な前提になる案件が多い。高所作業・設備の基礎知識 入りやすい(社内育成の求人がある) 現場作業の経験がある人、細かい記録作業が苦にならない人
測量オペレーター 空撮写真から3次元点群データを作成し、起工測量・出来形管理に使う 二等資格、写真測量やSfMソフト(点群処理)の操作、CAD 比較的入りやすい 測量士・測量士補、土木の施工管理経験者
農業用ドローンオペレーター 農薬・肥料散布、播種、生育のリモートセンシング 二等資格に加え、農薬散布は農林水産航空協会やUTC農業ドローン協議会等の認定が求められる場合がある 入りやすい(季節性あり) 農業・農機具の知識がある人、繁忙期に集中して働ける人
空撮・映像制作 番組・CM・観光PR・不動産の空撮、編集 二等資格に加え、撮影構図と編集スキル(Premiere Pro等)が実質的な選考基準 やや狭き門 映像制作の実績がある人、作品ポートフォリオを出せる人
物流・配送オペレーター 離島・山間部・過疎地での配送運航、運航管理 レベル4飛行に関わる場合は一等無人航空機操縦士。運航管理の知識 実証事業中心で求人数は限られる 運航管理や安全管理の経験がある人
開発エンジニア 機体・フライトコントローラ・地上局・解析ソフトの開発 C/C++、Python、ROS、画像処理、組込み。資格より開発実績 経験者は入りやすい/完全未経験は難しい ITエンジニア、組込み・制御の経験者
営業・企画/カスタマーサクセス 機体・ソリューションの提案、導入支援、スクール運営 法人営業の経験。航空法と業務フローの理解 入りやすい 他業界での法人営業経験者

※必要資格は求人ごとに異なります。上表は募集要項で挙げられやすい項目の整理であり、すべての求人に当てはまるものではありません。

「パイロット」という求人名だけを追わないほうがよい理由

ドローンの操縦は、多くの現場で業務全体の一部です。点検であれば飛行時間より、撮影した画像を確認して所見を書く時間のほうが長いことが珍しくありません。測量であれば点群処理、農業であれば圃場の段取りが仕事の中身になります。

そのため「ドローンパイロット」という職種名で出ている求人だけを検索していると、実際にはドローンを扱う仕事なのに見つけられない、という事態が起きます。「測量」「点検」「調査」「オペレーター」といった業務名でも探すことが、選択肢を増やす最短の方法です。

関連記事:ドローン業界の転職におすすめの企業は?5タイプ別の比較と自分に合う会社の選び方

職種を選ぶ際の3つのチェックポイント

① 「一等」が要るのか「二等」で足りるのかを確認する

無人航空機操縦者技能証明とは、無人航空機を飛行させるのに必要な知識と能力を有することを証明する国家資格制度で、一等無人航空機操縦士と二等無人航空機操縦士の2区分があります。国土交通省は、技能証明の取得は飛行そのものに必須ではなく、特定の飛行のみ必要と説明しています。

区分を分けるのが、いわゆるレベル4飛行(有人地帯における補助者なし目視外飛行)です。レベル4飛行を行うには、一等無人航空機操縦士の技能証明を受けた者が、第一種機体認証を受けた機体を飛行させ、飛行許可・承認を得る必要があります。

したがって、応募先が市街地上空の物流や長距離の目視外運航に踏み込んでいるのでなければ、二等で要件を満たす求人が大半です。「とりあえず一等」と考える前に、志望する職種が一等を求めているかを求人票で確認してください。

なお技能証明の有効期間は3年で、更新申請は有効期間満了日の6か月前から1か月前までに行う必要があります。取得後も期限管理が発生する点は押さえておきましょう。

② 未経験可の求人が「何を育てる前提か」を読む

未経験可と書かれていても、育成の対象は職種によって違います。点検・測量では操縦技術と現場手順を社内で教える前提の求人が見られる一方、開発エンジニアで未経験可と書かれている場合は「ドローンが未経験」であって「開発は経験者」を指していることがほとんどです。

求人票の「歓迎するスキル」欄を見れば、どちらの意味の未経験可なのかを判断できます。

関連記事:ドローンの資格なしでできる仕事とは?未経験者の可能性

③ 前職の経験が「そのまま値段になる」職種を優先する

ドローン業界で評価されやすいのは、操縦そのものよりもドローンで置き換えようとしている業務の知識です。橋梁点検であれば土木構造物の劣化を判断できること、測量であれば成果品の精度基準を理解していること、農業であれば防除暦を読めることが、操縦技能と同じかそれ以上に効きます。

そのため、施工管理・測量・設備保全・農業・法人営業といった経験を持つ人は、その経験が直接活きる職種から探すほうが、条件面でも選考通過率でも有利になりやすい傾向があります。逆にまったく接点のない分野から入る場合は、教育体制のある企業を選ぶ判断が重要です。

よくある質問(FAQ)

Q. 資格がなくてもドローン業界の求人に応募できますか?

応募自体は可能です。技能証明は飛行に必須の資格ではなく、特定の飛行を行う場合に必要となるものだからです。営業・企画、開発エンジニア、事務・バックオフィスなど操縦を伴わない職種であれば、資格の有無は選考の主要因になりません。ただし操縦を業務の中心とする職種では、二等の取得を入社後の条件として提示されるケースがあります。

Q. 一等と二等はどちらを先に取るべきですか?

志望職種がレベル4飛行に関わらないのであれば、二等から取得するのが現実的です。一等は取得に登録免許税の納付が必要になるなど手続きとコストの負担が大きく、レベル4飛行を行う企業でなければ活かす場面が限られます。求人票を数件見比べ、一等が要件に挙がっているかを確認してから判断してください。

Q. 求人はどの分野が増えていますか?

前掲のインプレス総合研究所の調査では、点検分野の規模が大きく、土木・建築や下水道での活用が拡大していると報告されています。市場の伸びと求人の発生には時差がありますが、点検・測量に関連する職種は募集が出やすい領域と考えられます。

Q. 未経験からいきなりフリーランスや副業で始めるのは現実的ですか?

案件を取るには実績と機材、賠償責任保険などの準備が必要になるため、最初から独立で成立させるのは難易度が高い選択です。まず企業で実務経験と実績を積み、そのうえで副業・独立を検討するほうが、結果的に単価も上げやすくなると考えられます。

Q. 機体は自分で用意する必要がありますか?

企業求人では業務用機体は会社支給が一般的です。なお、100g以上の無人航空機は機体登録が義務付けられており、業務で使う機体は登録済みのものが用意されます。個人で練習用に購入する場合は、自身での登録が必要です。

まとめ|職種を絞ってから求人を探すと選考通過率が上がる

ドローン業界の求人を職種で比較すると、次のように整理できます。

  • 未経験から入りやすい:点検・測量のオペレーター、農業用ドローンオペレーター
  • 前職の経験が直接効く:開発エンジニア、営業・企画、測量オペレーター
  • 実績とスキルの提示が前提:空撮・映像制作
  • 求人数が限られる:物流・配送(実証事業が中心のため)

そして共通して言えるのは、「ドローンパイロット」という言葉だけで探さないことです。市場が伸びているのは機体ではなくサービス領域であり、求人も「点検」「測量」「調査」といった業務名で出ています。

自分の経験がどの職種で値段になるのか、二等で足りるのか一等が要るのか。この2点が決まれば、応募先はかなり絞り込めます。

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「自分の経歴だとどの職種が現実的か分からない」「二等を取るべきか迷っている」という段階でも問題ありません。希望条件と現在の経験を伝えていただければ、ドロテンが合いそうな職種と求人の方向性を整理してお伝えします。


参考・出典

  • 国土交通省「無人航空機操縦者技能証明等」 https://www.mlit.go.jp/koku/license.html
  • 国土交通省「無人航空機レベル4飛行ポータルサイト」 https://www.mlit.go.jp/koku/level4/
  • 国土交通省「無人航空機の登録制度」 https://www.mlit.go.jp/koku/koku_ua_registration.html
  • インプレス総合研究所『ドローンビジネス調査報告書2026』(2026年3月24日発表) https://research.impress.co.jp/topics/list/drone/728

この記事を書いた人

ドロテン運営事務局(ドローン業界特化の転職・副業紹介サービス「ドロテン」の編集チーム)

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